四方田犬彦★かわいいアリス、かわいくないアリス

日本を代表する比較文化論者で映画史家の四方田犬彦氏が、「不思議の国のアリス」という作品が芸術や哲学の分野において後年どのように読み直され、近現代の文化人の世界観にどのような影響を及ぼしたかについて解説。アリスは、決して今日で言う「カワイイ」キャラクターではないという視点からはじまり、同時代にこのアリスの話に言及した三人の人物による、それまでの常識を覆す、全く新しい視点からの発信を紹介。そうして生まれた潮流は今日に至るまで、精神世界や哲学に影響を与え続けているのです。さらに、四方田氏所有の芥川龍之介による訳本を提示し、この作品が示す圧倒的存在感とその魅力の秘密を探ります。
映像収録2022年4月:映像:74分

<プロフィール>
1953年大阪府箕面に生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。明治学院大学教授として映画学を講じ、コロンビア大学、ボローニャ大学、清華大学、中央大学(ソウル)などで客員教授・客員研究員を歴任。現在は映画、文学、漫画、演劇、料理と、幅広い文化現象をめぐり、著述に専念。学問的著作から身辺雑記をめぐるエッセイまでを執筆。『月島物語』で斎藤緑雨文学賞、『映画史への招待』でサントリー学芸賞、『モロッコ流謫』で伊藤整文学賞、『ルイス・ブニュエル』で芸術選奨文部科学大臣賞を、『詩の約束』で鮎川信夫賞を受賞。近刊に『映画の領分』『愚行の賦』。2022年に『パゾリーニ』を刊行。
 

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